ディストピア世界のハイテンポシューティング【PCゲームレビュー】溶鉄のマルフーシャ

溶鉄のマルフーシャは一言でいうとこんなゲーム

次々と現れる敵を倒して門を守る、シューティングゲームです。

毎日、門を破壊するため敵国の兵器が現れます。門を守るマルフーシャを操作し、敵を撃ち落としていきましょう。

似ているゲームには「幻想郷萃夜祭」があります。

他にもシューティング系のゲームのレビュー記事を書いていますので、興味があればご連絡ださい。

溶鉄のマルフーシャのゲーム概要

基本情報

タイトル:溶鉄のマルフーシャ

開発元:Duoyi (Hong Konhinyari9

リリース日:2021年8月27日

ジャンル:ドット絵、2D、アクション

プラットフォーム:Windows PC

値段:790円(STEAM版)

公式サイト:https://store.steampowered.com/app/1456820/_/

STEAMより

簡単操作で遊べるハイテンポシューティング。 カードでキャラクターを強化し、敵から門を防衛します。

https://store.steampowered.com/app/1456820/_/

溶鉄のマルフーシャのゲームの流れ

まずは、簡単なあらすじを紹介します。

隣国との長きにわたる戦争で一般人が次々と徴兵されている時代、パン屋で働くマルフーシャは妹と二人、慎ましく暮らしていました。そんな彼女の元にも兵士たちが現れます。彼女は国境を隔てる門の防衛任務を言い渡され、戦地へと向かうことになりました。

門番として、来る日も来る日も敵の兵器を撃退するマルフーシャ。しかし、日に日に激しさを増す攻撃に、彼女はある疑念を抱かずにはいられません。「私たちはもしかして、上流階級の国民が国から逃げ出すための時間を稼ぐ捨て駒でしかないのだろうか」と。

ゲームでは、マルフーシャを操作して敵を倒していく戦闘パートと、マルフーシャを育てる強化パートを交互に繰り返します。ステージを一つクリアするとゲーム内で1日が経過する仕組みで、毎日の終わりにマルフーシャを強化できます。

戦闘パート

敵は右方向から現れ、壁に対して攻撃を仕掛けます。マルフーシャは国境を防衛する兵士として、銃器で敵を倒していきます。

ボタンを押しっぱなしにしていても自動で撃ってくれますが、弾切れするとリロードに時間がかかりますので、できる限り必要な時だけ撃つようにしましょう。

壁が完全に破壊される前に全ての敵を倒すと一日が終了し、結果に応じた給料を受け取れます。

操作はシンプルで分かりやすい

強化パート

もらった給料をやりくりして必要なものを買い揃えましょう。給料を使うと、武器の購入やマルフーシャ自身のスキルアップ、さらに同じ戦場で戦う仲間を募集することも可能です。

敵は日に日に強くなり、初期装備のハンドガンでは心もとくなっていきます。状況に応じて、必要なものを手に入れていくことが肝心です。

おすすめはショットガン。ショットガンは全てを解決する

溶鉄のマルフーシャのおすすめのポイント/面白いポイント

ステージは適度に短く、シンプルで爽快なシューティング

シューティングゲームは、いわゆる「弾幕ゲー」に代表されるような難しいジャンルと思われがちです。しかし、本作のポイントはその手軽さ。1ステージは長くても1分程度で、現れる敵の量も極端に多くはありません。当たり判定を難しく考える必要もなく、直感的な操作が可能です。

とはいえ、難易度が低すぎるわけでもありません。登場する敵は多彩で、空を飛ぶものや特攻して自爆するもの、新たな敵を召喚するものなど。いっせいに現れるとあっという間に壁が壊されてしまうので、確実に敵を仕留めていきましょう。

限られた資金をどうやりくりするか、試される判断

マルフーシャの手取りはそれほど多くないため、序盤に強い武器や仲間を手に入れることは難しいでしょう。まずは自身の能力をコツコツと底上げし、余裕が出てきたら武器を購入していくのがおススメ。仲間は強力なのですが、必要なコストが高いので、まずはマルフーシャだけで敵に対応できるように育てていくのがよいでしょう。

ちなみに、マルフーシャの給料は通常、一日ごとに昇給します。ただし、壁の消耗度が一定値を下回ると昇給が見送られます。そして陥るのが、昇給できずに手取りが減り、強化ができず、壁を守れず、また昇給できない……という恐ろしいループ。そうならないよう、壁の消耗度には気を配りましょう。

昇給が追い付かず、手取りがゼロに!

ゲーム自体の難易度は高くありませんが、強化次第で難易度が大きく変わります。腕に自信のある人は縛りプレイにチャレンジしてもよいかもしれません。

引き込まれる不穏な世界観

物語から漂うのは、何とも陰鬱な雰囲気です。国民は1から10までの階級付けがされており、10より下は人間としての扱いを受けていない世界。ランク5の中流階級であるマルフーシャの元にも赤紙が届くような状況から、逼迫した戦況が窺えます。

その一方、上流階級に属する国民は(直接、登場するわけではありませんが)、街の内側で安全に暮らしているようです。姿を見せないことが、階級による格差をいっそう際立たせます。

誰のために戦っているのだろうか

マルフーシャは、一日の終わりに働きに応じた報酬を受け取っています。しかし、控除される税金が適当な理由をつけて上乗せされていくので、金欠の日々が続きます。このあたりは、はたして笑い話なのでしょうか……。現実に対する皮肉めいたものを感じてしまいます。

国のために貢献できる喜びを感じます

溶鉄のマルフーシャのイマイチなポイント

ぜひ追加をお願いしたいのは、エンディングを振り返る機能です。物語には10通りのエンディングが用意されており、いずれも力が入っているのですが、残念ながら後から確認ができないのが惜しいところです。

まとめ

本編を一周するのにかかる時間は約1時間とお手ごろで、何度も周回してしまう魅力があります。慣れてきたら、ぜひチャレンジモードにも挑戦してみてください。チャレンジモードでは、ゲーム中で仲間になるキャラクターをメインキャラクターとして使用できます。個性豊かな彼女たちを使いこなし、オンラインランキングを目指しましょう。

管理人

ほかシューティング系のゲームはこちらでも紹介していますので、興味があればご覧ください。